「佐藤研吾展-囲い込みとお節介」

来月の個展と、ギャラリートークのお知らせです。

以下の日程で以下のゲストの方々を迎え、ギャラリートークを開催します!
■12/13(木)13時~ ゲスト:中島晴矢さん(現代美術家)
■12/14(金)18時~ ゲスト:岸井大輔さん(劇作家)
■12/15(土)18時~ 佐藤研吾レクチャー
■12/21(金)18時~ ゲスト:小国貴司さん(Books青いカバ店主)
■12/22(土)18時~ 佐藤研吾レクチャー

(佐藤レクチャーにも来てもらいたいですが、特に13日中島晴矢さん、14日岸井大輔さん、21日小国貴司さんとのトークはオススメしたいです!)
(※要予約、参加費1,000円。予約は私にご連絡いただくか、ギャラリーときの忘れものまで申し込みをよろしくお願いします。)

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近頃、福島と東京をおよそ週一で往復し、また少し前にはインドも行ったり来たりしていた、その移動と距離の具合を念頭に置いて、モロモロの制作(工作まがい)をしています。
ドローイングを描き、針穴写真機となる家具スケールの木製のハコをいくつか作って、それらを使って写真を撮影。そんな異種のメディアの間の遷移をそのまま展示します。
会期中、私は毎日在廊予定ですので、ぜひいつでもお越しください。

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「佐藤研吾展-囲い込みとお節介」
「Sato Kengo, Enclosure and Meddling」
http://www.tokinowasuremono.com/tenran…/izen/tk1812/306.html
会期=2018年12月13日(木)~12月22日(土) 11:00-19:00 ※会期中無休
@ときの忘れもの/(有)ワタヌキ 〒113-0021 東京都文京区本駒込5-4-1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
Mail info@tokinowasuremono.com
URL http://www.tokinowasuremono.com
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(In English: http://www.tokinowasuremono.com/e/artist-…/20181213Sato.html
Sato Kengo-Enclosure and Meddling
Dec. 13[Thurs.]― Dec. 22[Sat.], 2018 11:00-19:00
Gallery open all days of exhibition.)

【展覧会に向けてのステートメント】
「のんのんのんのん」は宮沢賢治の話の中で出てくる機械の音だ。オツベルは16人の百姓と 6台の稲扱機械を使ってその音を鳴らし、入っている小屋を震わせている。どうやら東北の 方言にもあり、いきおいよく押し寄せてくる様を表す言葉であるらしい。オツベルのそれは まるでオルゴールのようだ。ハコの中でのんのん、が鳴り響く。そこへ白い象が森からやっ てくる。最後には大量の黒い象が押し寄せてくる。どうやらハコの内外を巡る振動の話でも あるらしい。

昨年頃から、何某かを嵌め込み、隠し、包み、囲うハコを制作している。共にインドへ出か けたり、東北は福島の中山間へ持ち込みもした。家具程度のスケールであるが、家の原形の ようでもあり、世界を眺めるための模型でもあるかもしれない。そして、そんなハコ達が勝 手きままに外へと歩き、群動し、時折こちらへ「おーい」と呼びかけてくるような、不可視 の小芝居を見てみたくなった。

芝居では町村の関係、都会と農村の間の往還方法が主題でもある。両者を二分することなく 考えたいのが本意ではあるが、それぞれから向かう矢印の方向、交錯状況を自分の体の内に 取りこまんとするためにあえて引き離す。どちらがどちらを取りこむのか。はたまたいかな る相補的なせめぎ合い(それを交易とも呼ぶ)を繰り広げるのか。実地としてのそれぞれのフィールドを行き来しながらも、展示というハコ=隠れミノの中に入ってじっくりと考えてみる。

2018年 佐藤研吾