佐藤研吾展-囲い込みとお節介

(上から3-8番目と最後の写真:comuramai)

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「佐藤研吾展-囲い込みとお節介」
「Sato Kengo, Enclosure and Meddling」
http://www.tokinowasuremono.com/tenran…/izen/tk1812/306.html
会期=2018年12月13日(木)~12月22日(土) 11:00-19:00 ※会期中無休
@ときの忘れもの/(有)ワタヌキ 〒113-0021 東京都文京区本駒込5-4-1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
Mail info@tokinowasuremono.com
URL http://www.tokinowasuremono.com
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(In English: http://www.tokinowasuremono.com/e/artist-…/20181213Sato.html
Sato Kengo-Enclosure and Meddling
Dec. 13[Thurs.]― Dec. 22[Sat.], 2018 11:00-19:00
Gallery open all days of exhibition.)

(ドローイング、木製写真機、自家現像写真を制作、展示)

【展覧会に向けてのステートメント】
「のんのんのんのん」は宮沢賢治の話の中で出てくる機械の音だ。オツベルは16人の百姓と 6台の稲扱機械を使ってその音を鳴らし、入っている小屋を震わせている。どうやら東北の 方言にもあり、いきおいよく押し寄せてくる様を表す言葉であるらしい。オツベルのそれは まるでオルゴールのようだ。ハコの中でのんのん、が鳴り響く。そこへ白い象が森からやっ てくる。最後には大量の黒い象が押し寄せてくる。どうやらハコの内外を巡る振動の話でも あるらしい。

昨年頃から、何某かを嵌め込み、隠し、包み、囲うハコを制作している。共にインドへ出か けたり、東北は福島の中山間へ持ち込みもした。家具程度のスケールであるが、家の原形の ようでもあり、世界を眺めるための模型でもあるかもしれない。そして、そんなハコ達が勝 手きままに外へと歩き、群動し、時折こちらへ「おーい」と呼びかけてくるような、不可視 の小芝居を見てみたくなった。

芝居では町村の関係、都会と農村の間の往還方法が主題でもある。両者を二分することなく 考えたいのが本意ではあるが、それぞれから向かう矢印の方向、交錯状況を自分の体の内に 取りこまんとするためにあえて引き離す。どちらがどちらを取りこむのか。はたまたいかな る相補的なせめぎ合い(それを交易とも呼ぶ)を繰り広げるのか。実地としてのそれぞれのフィールドを行き来しながらも、展示というハコ=隠れミノの中に入ってじっくりと考えてみる。

2018年 佐藤研吾