KOROGARO / kengo sato / 佐藤 研吾

170301 Vadodara

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New Temple StudioのFinal Jury。中間講評にも参加したCEPTの二人と新たにもう一人、そしてチリのGinaに参加してもらう。インド日本チリの若手混成メンバーである。これまで自分が知っている日本の講評会(特に早稲田や一般の講評会)とはいささか彼らの語り口は異なり、日本の場合は評者が学生たちの提案への自身の評価を半ば明確に表明して言葉を紡いでいく印象があったが、インドチリの彼らは学生達とのダイアローグを重視し、学生たちのデザインのあらゆる部分に根拠を持つことを求め、図面や模型に描かれ切れていない部分を言葉で補うよう誘導する。それは言葉を換えれば明確なデザインプロセスを経てきたかの確認であり、また再構築である。当然ロジックというものは再構築されてしかるべきものであり、造形と論理的思考はしばしば乖離し得るものでもあるが、この講評会においてはその造形と論理の距離が常に図られた。私自身はその中で唯一1ヶ月半の作業のプロセスをほぼ毎日見てきたので、具体的な作業プロセスの評価と今後の方針、展開の仕方について言葉するように努めた。インド、チリ、日本と距離は違いに大きく離れているが評点は概ね揃うことが多々あり、それが各人が受けてきた教育によるものなのか、それとも何か普遍のものがそこにあったのかは分からないが、ともかくなかなか実現することのない稀有な会だったようにも思う。朝10時から夜10時まで、半日丸々ぶっ続けで。学生達のうち幾つかの学生はうまく今後も展開できていけそうなそれぞれのテーマを見つけていたように思う。自分は日本に帰ってしまうが、学生達は4月に学校内で成果を展示する機会があるので、作業は続く。スタジオ自体の到達レベルは決して完璧なものではなく、作業プロセスの各所において改善すべき点があったと思い返す。今後もVDAにはなんらかの形で関わっていければと思っているので、引き続き高めていきたい。

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