171223 Vadodara

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171223 Vadodara
朝、バンガローを出て、メインキャンパスへ。7時ごろであったのでキャンパスにはほとんど誰もいない。
ワークショップ中に仮設された、キャンパスの奥の方の青空食堂で作業をする。だんだんと飯場の人々が何処ぞから起きてやってきて、チャイをもらう。
しばらくしてやってきたチャーターバスに乗って、リバーサイドの別のキャンパスへ。
昨日に引き続き、幾つかのグループの作業を横で見る。土の版築壁の実験を行っている。ボルト締めの型枠に砂と土だけを混ぜて入れ、上から押し固めていく。版築は当然、現地調達可能な材料を使うことが大きな特徴としてあるが、実用化には地域ごとにその素材を使っての実験は必須である。また一度にどれくらいの大きさを打設するのか、それぞれのパーツをどのようにつなげるのかという目地の問題がある。
他にも竹のドームユニットを作る作業、レンガ造のシェルを作る作業をやっていたが、特に数段のレンガの台座を作っているのを見る。日本ではなぜレンガ造が無くなってしまったのだろうか。十分な耐震性を確保できなかったというのもあるかもしれないが、もう少し工夫の可能性があっても良いのではと思う。コンクリートブロックも同様である。コンクリートブロックは現在はほとんど塀や外構にしか使用されることがない。けれどもそれはRC造より決定的に劣っていたのではなく、ある程の建設業界における職方の集約と淘汰がなされてきてしまった結果でもあると思う。工期、あるいは人件費の問題はあるが、”積み上げ式”の建築はいずれどこかでやりたい。

夜、メインキャンパスに戻り、CEPT UniversityのProf. Sankalpa氏の講義を聴く。CEPTの学生の構造表現の課題成果を見る。また、竹を使ったパヴィリオンの成果も見る。こうも上手く構造をデザインの中にとりこめるのはとてもうらやましい。素材感覚を含む力学的直感の養うためのクラスなのだと受け取った。
講義が終わったあと、つたない英語でいくつか氏に質問をしてみる。インドではほぼ全域で竹は生えており、同様の工作が可能であるらしい。同様の工作とは、仮に強くない竹であってもバスケットを編んだりと、同じ原理によって竹を使った物が作られている。
加えて、竹を使ったデザインはインドではどのようなものとして受け取られるものであるのかと尋ねてみると、「Poor works」と氏は言っていた。つまり、コスト的な利も含めて現代デザインでの可能性は大きいということである。日本では竹を構造部材として使うことはなかなか難しく、またかといって内部造作として局所的に使用するときには余計な先入観、つまり「日本風」あるいは「アジア風」という印象、を周到に薄めていかなければならない。