NOTE 手記

170211 Santiniketan

木の架構と設えは室内の一部の要所で用いる。大江宏は香川県文化会館の設計の際に「混在並存」という言葉を用いていたが、その混在の仕方はRCと木造それぞれの構造体が入れ子状に組み合わさってそれぞれが独立した架構を形成し、「並存」していた。日本とインドの異なる地域圏の同時表現を考える上で習うべき先例である。うまく事が進めば、一人の日本大工にこの建設に参加してもらうことになりそうである。かつて同じくシャンティニケタンを訪れ大工・造園技術をその地に残したKasahara Kintaroの仕事に1世紀遡って接続してみようということである。

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170211 Santiniketan

木の架構と設えは室内の一部の要所で用いる。大江宏は香川県文化会館の設計の際に「混在並存」という言葉を用いていたが、その混在の仕方はRCと木造それぞれの構造体が入れ子状に組み合わさってそれぞれが独立した架構を形成し、「並存」していた。日本とインドの異なる地域圏の同時表現を考える上で習うべき先例である。うまく事が進めば、一人の日本大工にこの建設に参加してもらうことになりそうである。かつて同じくシャンティニケタンを訪れ大工・造園技術をその地に残したKasahara Kintaroの仕事に1世紀遡って接続してみようということである。

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170210 Kolkata-Santiniketan

列車には大体一人のトランスジェンダーが乗っており物乞いをしている。乗客の頭の上でパンパンと手を叩いてなにやらおまじないをしてコインをくれと言ってくる。眺めていると、盲目の人や詩吟を興じる人、子供の物乞いたちよりも多くの金銭を乗客からもらっている。物乞いをする側とされる側との関係には決して画一的ではない様々な因果があるのを改めて知る。都市というものの良い面悪い面双方を受け入れた上で、そうしたある種の都市的周縁の人々と都市の人々の間の境目が微細な襞を持った有機体のようなものとしてその時見えた。

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170210 Kolkata-Santiniketan

列車には大体一人のトランスジェンダーが乗っており物乞いをしている。乗客の頭の上でパンパンと手を叩いてなにやらおまじないをしてコインをくれと言ってくる。眺めていると、盲目の人や詩吟を興じる人、子供の物乞いたちよりも多くの金銭を乗客からもらっている。物乞いをする側とされる側との関係には決して画一的ではない様々な因果があるのを改めて知る。都市というものの良い面悪い面双方を受け入れた上で、そうしたある種の都市的周縁の人々と都市の人々の間の境目が微細な襞を持った有機体のようなものとしてその時見えた。

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170209 Vadodara

当然寺院との関係と、その住居内外における幾人か(公共とは言わない)の生活の有り様に焦点を当てる。公共的空間ではなく、住居空間を中心に据えるのはある特定の個人の日常生活が宗教的な場と関わり、時に同期共鳴する場面からNew Temple=宗教の場の可能性を考えてみる。そしてそうした他者の生活を構想する際に、構想者自身の私性が必要であることは間違いない。仮に単なる叙述のような客観的で時には論理的な組み立てであったとしても、その文体、筆致の如き細部をあえて表現と呼びたいのである。

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170209 Vadodara

当然寺院との関係と、その住居内外における幾人か(公共とは言わない)の生活の有り様に焦点を当てる。公共的空間ではなく、住居空間を中心に据えるのはある特定の個人の日常生活が宗教的な場と関わり、時に同期共鳴する場面からNew Temple=宗教の場の可能性を考えてみる。そしてそうした他者の生活を構想する際に、構想者自身の私性が必要であることは間違いない。仮に単なる叙述のような客観的で時には論理的な組み立てであったとしても、その文体、筆致の如き細部をあえて表現と呼びたいのである。

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170222-25 Vadodara

170222 朝、ホテルで昨日のMaki Textile Dedign新工房のパーティに出席した何人かの日本人の方と朝食をとる。コンフォルトの取材メンバーと布や素材の買い付けの人々。その中の一人の方はデリーを拠点として各

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170222-25 Vadodara

170222 朝、ホテルで昨日のMaki Textile Dedign新工房のパーティに出席した何人かの日本人の方と朝食をとる。コンフォルトの取材メンバーと布や素材の買い付けの人々。その中の一人の方はデリーを拠点として各

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170206-08 Vadodara

Design Studioは毎週月火水そして日曜の朝から晩までぶっ続けでやっている。自分がおよそ2ヶ月弱しかいないので通常6ヶ月(1 Semester)使って行うような課題を集中してこなすためだ。朝9時頃から始まり深夜1-2時頃まではほぼ毎日それぞれの学生とエスキスのやりとりと作業を繰り返している。

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170206-08 Vadodara

Design Studioは毎週月火水そして日曜の朝から晩までぶっ続けでやっている。自分がおよそ2ヶ月弱しかいないので通常6ヶ月(1 Semester)使って行うような課題を集中してこなすためだ。朝9時頃から始まり深夜1-2時頃まではほぼ毎日それぞれの学生とエスキスのやりとりと作業を繰り返している。

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170203-05 Vadodara

もっと自然や動物、飼っている牛やヤギ、犬、そして住み暮らす人間たちの姿を入れ込むことを提案。ジオラマ模型との違いを説明することがなかなか難しいが、少なくともそうした建築外のエレメントを自分の手で大きさを定めて作り込むことは、「農家の家」という課題に対して自分自身の感覚を表現するためには必須だと考えたからである。

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170203-05 Vadodara

もっと自然や動物、飼っている牛やヤギ、犬、そして住み暮らす人間たちの姿を入れ込むことを提案。ジオラマ模型との違いを説明することがなかなか難しいが、少なくともそうした建築外のエレメントを自分の手で大きさを定めて作り込むことは、「農家の家」という課題に対して自分自身の感覚を表現するためには必須だと考えたからである。

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170221 Rishikesh

170221 デリー空港からRishikesh行きの飛行機に乗る。 プロペラ機のようなとても小さな飛行機。航空会社はSpice Jetというイカした名前をしている。50分ほどでDheradun空港に到着。山に囲まれ空気の

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170221 Rishikesh

170221 デリー空港からRishikesh行きの飛行機に乗る。 プロペラ機のようなとても小さな飛行機。航空会社はSpice Jetというイカした名前をしている。50分ほどでDheradun空港に到着。山に囲まれ空気の

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170201-02 Vadodara

この考えは、まだそれほど時間も経っていないが、自分が東京大学に通っていたときの卒業設計あたりの頃から変わっていない。安田講堂での卒業設計の合同講評会では、自分の計画に対して審査員であった山本理顕、新居千秋、藤原徹平、王澍全員から猛烈に批判された。「なぜそんなに私性に依存するのか」山本理顕からはそんなことを指摘された。

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170201-02 Vadodara

この考えは、まだそれほど時間も経っていないが、自分が東京大学に通っていたときの卒業設計あたりの頃から変わっていない。安田講堂での卒業設計の合同講評会では、自分の計画に対して審査員であった山本理顕、新居千秋、藤原徹平、王澍全員から猛烈に批判された。「なぜそんなに私性に依存するのか」山本理顕からはそんなことを指摘された。

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歓藍社<=>お直し

歓藍社<=>お直し 歓藍社は福島でのお直し活動である。いったいなにを直そうとしているのか。なかなか簡単に答えることはできない。けれども失われた何かを取り戻そうとしている。 2011年の福島原発の事故で失われたのはもちろん

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歓藍社<=>お直し

歓藍社<=>お直し 歓藍社は福島でのお直し活動である。いったいなにを直そうとしているのか。なかなか簡単に答えることはできない。けれども失われた何かを取り戻そうとしている。 2011年の福島原発の事故で失われたのはもちろん

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170130-31 Vadodara

インドの人々の名前にしばしば出てくるghや、thやshとかshalとかhalなどの発音が自分にとっては馴染みのないものなので正直とても難しい。けれども、そんな名前の語尾につくような些細な音が現地の言語としてさまざまに使い分けられているのも知るし、そんな言葉の細やかな振る舞いもまたいわゆるVernacularなモノなのだと思う。

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170130-31 Vadodara

インドの人々の名前にしばしば出てくるghや、thやshとかshalとかhalなどの発音が自分にとっては馴染みのないものなので正直とても難しい。けれども、そんな名前の語尾につくような些細な音が現地の言語としてさまざまに使い分けられているのも知るし、そんな言葉の細やかな振る舞いもまたいわゆるVernacularなモノなのだと思う。

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170129 Vadodara

New Templeの課題の説明をしたあと、となりのクラスに集まったシャンティニケタン・スタジオを希望する学生に再び選抜のための課題を伝える。イントロダクションとして3年前に訪れたChotta Udaipur近郊のPithora壁画で有名なネイティヴ・インディアンのGanthia村について自分の体験を伝える。

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170129 Vadodara

New Templeの課題の説明をしたあと、となりのクラスに集まったシャンティニケタン・スタジオを希望する学生に再び選抜のための課題を伝える。イントロダクションとして3年前に訪れたChotta Udaipur近郊のPithora壁画で有名なネイティヴ・インディアンのGanthia村について自分の体験を伝える。

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170213-15 Vadodara

170213 朝、デリーを経由してバローダ、VDAへ戻る。そのまま朝の授業へ。15日のMid-Semester Juryに向けて各自の作業の進捗を確認する。作業は明らかに遅れているので、自分も夜中まで残って注意を続ける。

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170213-15 Vadodara

170213 朝、デリーを経由してバローダ、VDAへ戻る。そのまま朝の授業へ。15日のMid-Semester Juryに向けて各自の作業の進捗を確認する。作業は明らかに遅れているので、自分も夜中まで残って注意を続ける。

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170213-15 Vadodara

170213 朝、デリーを経由してバローダ、VDAへ戻る。そのまま朝の授業へ。15日のMid-Semester Juryに向けて各自の作業の進捗を確認する。作業は明らかに遅れているので、自分も夜中まで残って注意を続ける。

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170213-15 Vadodara

170213 朝、デリーを経由してバローダ、VDAへ戻る。そのまま朝の授業へ。15日のMid-Semester Juryに向けて各自の作業の進捗を確認する。作業は明らかに遅れているので、自分も夜中まで残って注意を続ける。

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170126-28 Vadodara

シャンティニケタンの建築について、内装工事において日本の大工の友人に参加してもらえないかと考えている。小さな建築であるのでディテールの計画、納まりについてはとても気を使わなければいけない。そしてレンガとRCでできた躯体の内部にそうしたディテールを備えた木工を入れ込みたい。スケールも地域も全く異なるが、大江宏の香川県文化会館が一つの目標である。・・・およそ100年前、Rabindranathとその息子Gaganendranath Tagoreによって一人の日本大工、Kintaro Kasaharaがシャンティニケタンの地で木工技術を広めていたという歴史がある。・・

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170126-28 Vadodara

シャンティニケタンの建築について、内装工事において日本の大工の友人に参加してもらえないかと考えている。小さな建築であるのでディテールの計画、納まりについてはとても気を使わなければいけない。そしてレンガとRCでできた躯体の内部にそうしたディテールを備えた木工を入れ込みたい。スケールも地域も全く異なるが、大江宏の香川県文化会館が一つの目標である。・・・およそ100年前、Rabindranathとその息子Gaganendranath Tagoreによって一人の日本大工、Kintaro Kasaharaがシャンティニケタンの地で木工技術を広めていたという歴史がある。・・

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170123-24 Vadodara

デザインの課題を発表する。「New Temple」というスタジオのテーマに対して、学生に課したのは「Temple Park」。対象とする寺院に近接した土地に、1 water body とgarden、1つのCare-taker(Priest含む)のための住居、Visitorが短期滞在する3つのホステル(ルーム)、そして幾つかのアーバンファニチャーの設計。
この複数の要件はさまざまな立場、寺院との、宗教とのさまざまな形での関係を持ち得る。実際の寺院ではこのような複数の異なる主体が複雑にかつ緩やかな関係を持って並存している。その端緒をまずは先週のスケッチ作業で感得して、それをデザインにディベロップしたいと思ってのこの課題。”Park”としたのは、寺院境内という長い歴史をもつその場所の形式を、近現代の都市空間、あるいは現代デザインへ接続させる緒を見つけるためだ。

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170123-24 Vadodara

デザインの課題を発表する。「New Temple」というスタジオのテーマに対して、学生に課したのは「Temple Park」。対象とする寺院に近接した土地に、1 water body とgarden、1つのCare-taker(Priest含む)のための住居、Visitorが短期滞在する3つのホステル(ルーム)、そして幾つかのアーバンファニチャーの設計。
この複数の要件はさまざまな立場、寺院との、宗教とのさまざまな形での関係を持ち得る。実際の寺院ではこのような複数の異なる主体が複雑にかつ緩やかな関係を持って並存している。その端緒をまずは先週のスケッチ作業で感得して、それをデザインにディベロップしたいと思ってのこの課題。”Park”としたのは、寺院境内という長い歴史をもつその場所の形式を、近現代の都市空間、あるいは現代デザインへ接続させる緒を見つけるためだ。

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170120-22 Vadodara

Vithhal Mandirはバローダ王室が所有する寺院の一つであるが、王室はその所有権をもつだけで実際の管理は基本的に市井の人々によって賄われているらしい。中心のコートヤードの一角と寺で飼われている2頭の牛は、ある一人の信者によって寄付されたそうだ。その牛が出すミルクを寺院の中に住むPriest家族が生活のために得ている。ドネーションという市場経済とは別次元のお金の動きが寺の中にあるということを改めて考える。

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170120-22 Vadodara

Vithhal Mandirはバローダ王室が所有する寺院の一つであるが、王室はその所有権をもつだけで実際の管理は基本的に市井の人々によって賄われているらしい。中心のコートヤードの一角と寺で飼われている2頭の牛は、ある一人の信者によって寄付されたそうだ。その牛が出すミルクを寺院の中に住むPriest家族が生活のために得ている。ドネーションという市場経済とは別次元のお金の動きが寺の中にあるということを改めて考える。

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170119 Vadodara

170119 午前。木曜日のVDAは通常の授業はない。代わりに選択制の課外授業が設定されているらしい。Photogragh/Documentation Studio, Contemporary Archi-Researc

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170119 Vadodara

170119 午前。木曜日のVDAは通常の授業はない。代わりに選択制の課外授業が設定されているらしい。Photogragh/Documentation Studio, Contemporary Archi-Researc

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170118 Vadodara

170118 朝、改めて作業を確認してみるが未だ各図面を書くための紙すら十分に用意できていない状況なので今日も引き続きそれぞれの寺院の実測図作業を続行する。11時、用紙を揃えて寺院へ。足りない実測部分も含めて図面作成を寺

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170118 Vadodara

170118 朝、改めて作業を確認してみるが未だ各図面を書くための紙すら十分に用意できていない状況なので今日も引き続きそれぞれの寺院の実測図作業を続行する。11時、用紙を揃えて寺院へ。足りない実測部分も含めて図面作成を寺

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170117 Vadodara

170117 朝。昨日に引き続き、7時になるとメインテンプルの中でお祈り始まる。皆座って手を叩いて高らかに歌っている。頭を段差の面につけ、堂内の各所を手で触りながら回る。お祈りが終わると今度は外のすぐ近くの別の小さな寺で

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170117 Vadodara

170117 朝。昨日に引き続き、7時になるとメインテンプルの中でお祈り始まる。皆座って手を叩いて高らかに歌っている。頭を段差の面につけ、堂内の各所を手で触りながら回る。お祈りが終わると今度は外のすぐ近くの別の小さな寺で

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170115Amand-Vadodara

170115 朝、校長の自宅にある座机を一つスケッチ。1枚のパーティクルボードから三角形の脚と天板を切り出して作るシンプルながら不定形な形状を持った優れたデザインだった。日本で作ってみますと申し出て採寸をした。その後シャ

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170115Amand-Vadodara

170115 朝、校長の自宅にある座机を一つスケッチ。1枚のパーティクルボードから三角形の脚と天板を切り出して作るシンプルながら不定形な形状を持った優れたデザインだった。日本で作ってみますと申し出て採寸をした。その後シャ

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