170129 Vadodara

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今日は日曜日だが木曜日にリパブリックデイでほとんど休みみたいな感じだったのでその代わりもあってシニア学生向けのNew Temple課題を午前中すすめる。一年生と同じ課題を彼らはこなすわけであるからなかなかスリリングである。
New Templeの課題の説明をしたあと、となりのクラスに集まったシャンティニケタン・スタジオを希望する学生に再び選抜のための課題を伝える。イントロダクションとして3年前に訪れたChotta Udaipur近郊のPithora壁画で有名なネイティヴ・インディアンのGanthia村について自分の体験を伝える。村の中心にある小高い丘の上にあった二人の兄弟とその家族の家について紹介した。二つの切妻の家屋が並び、それらの軒の間に共用の通路を配した特徴的、かつ象徴的なフォルムを持った住居だった。通路の地面には朱い小石が敷き詰められ、両側に装飾が施された列柱が並ぶ。通路の向こう側には牛舎が隣接し牛が暮らしていた。共用の通路部分を挟んでそれぞれの家族の居間と納屋が並び、その奥の外部に向かって開口を持つスペースには台所や洗い場などの水回りのスペースが配置されている。寝るのは上階の屋根裏部屋状の場所であるらしい。小高い丘に建つその兄弟の家までの道のりは丘をぐるりと回っていく小さな小道である。周囲に農地が拡がる村全体を遠望しながら家に向かうその道のりはとても強烈な体験であった。
そんな感慨も混じったインドの農家に関する自分のリファレンスを示した。非常に特殊な住居であったことも確かだが、ある種の独自な価値を、何らかの必然さを持って備えていたようにも思う。回りくどい言い方であるがそんなアノニマスな特殊性に可能性を見たい。そんな考えを伝えた。そして関連して自分が学生のときにやったNative-Americanのポモ族のコンペティションのプレゼンテーションを、ハンドドローイングの一例として紹介した。彼らは自分とほとんど世代は変わらないのでやはり、浅いが自分の経験を持って説明するのが良いと思ったからである。他者への自分自身の眼差しをどのように表現するかは自分にとってとても大きな関心である。

夕方、校長自ら教えているConstruction Studioの様子を見る。図書館の前のコートヤードに建設されていた竹を使った構築物の修復が行われていた。幾つかの部材が痛んで折れていたり、Foundationの一つが倒れていたのを直している。キャンパス内がこうして学生たちの手によって日々更新・維持されていくのはやっぱり建築学校として目指すべき環境である。

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